エネルギー大手のEon（デュッセルドルフ）は10日の決算報告会で、従業員を約1万人削減する方針を明らかにした。天然ガス事業の不振とドイツの原発廃止前倒し政策を受けて、業績が急速に悪化していることに対応する。
\2011年4-6月期決算は売上高が前年同期比35.3％増の252億ユーロに拡大したものの、最終損益は17億2,400万ユーロの黒字から14億9,300万ユーロの赤字へと悪化した。四半期決算で赤字を計上するのは今回が初めて。1-6月期では赤字を免れたものの、最終利益は41億6,900万ユーロから77％減の9億4,800万ユーロへと大きく落ち込んだ。
\同社はこれを受け、2015年までに従業員7万9,000人のうちドイツを中心に9,000～1万1,000人を削減、コストを110億ユーロから95億ユーロに圧縮する。年内にも6,000人を整理する方針で、秋までに詳細を詰めるとしている。
\15日付『ファイナンシャル・タイムズ（ドイツ版）』によると、同社はガス子会社Eon Ruhrgas（従業員約2千人）の売却も視野に入れているもようだ。広報担当者は報道内容へのコメントを控えている。
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