建設大手の独Hochtief（エッセン）が2月29日発表した2011年12月期決算の最終損益は1億6,030万ユーロの赤字となり、前期の黒字（2億8,800万ユーロ）から大幅に悪化した。豪子会社Lightonでの引当金計上のほか、退任した経営陣への退職金支払いが響いた。完工料収入は11.0％増の257億9,000万ユーロ。今後は再生可能エネルギー関連の事業を強化し、黒字転換を目指す。
\Hochtiefは昨年、同社株43％強を取得したスペインの同業ASCに事実上、買収された。これに伴い、ASCの株式公開買い付け（TOB）に反対してきた旧経営陣は退任。退職金を割り増しで受け取った。
\Hochtiefは収益力の強化に向けて、洋上風力発電と高圧送電網の建設事業を強化していく。今年は最終利益で過去最高となった2010年実績をほぼ回復する計画だ。
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