自動車部品大手の独Mahle（シュツットガルト）は20日の決算発表で、出資先の同業Behrを買収することを明らかにした。資本の取得に関するオプション権を行使、出資比率を現在の約37％から50％超へと引き上げる。
\Behrは先の経済危機で需要が特に大きく落ち込んだ高級車、商用車、北米市場に重点を置いており、2008年決算で赤字を計上。自己資本比率が26.4％から21.5％に低下したことを受け、Mahleに出資を仰いだ。
\Mahleはまず、第3者割当増資を通して2010年にBehrの持分19.9％を取得。2011年にもBehrの出資者から持分を譲り受け、出資比率を36.85％へと引き上げた。2013年以降はコールオプションを行使して過半数資本を確保できる取り決めとなっている。
\Mahleの2011年決算の売上高は前年比14.1％増の60億ユーロとなり、過去最高を更新した。東日本大震災とタイの洪水被害で現地工場が大きな痛手を受けたものの、グローバルな事業体制を構築したことが奏功。最終利益も30.9％増の2億3,110万ユーロへと拡大した。
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