独エネルギー2位のRWE（エッセン）が原発事業から全面徹底する意向だ。事業リスクが大きすぎると判断したため。『南ドイツ新聞（SZ）』が17日報じ、同社が追認した。
\7月に就任するペーター・テリウム社長は15～16日にかけて行われた管理職合宿で、国外で新規の原発プロジェクトに参加しない方針を明らかにした。フランスやフィンランドなどの原発新設プロジェクトが大幅に遅れていることなどを踏まえ、財務リスクが大きすぎると判断した。ドイツでは国の「エネルギー転換政策」を受けて2022年までに原発がすべて廃止されるため、同社は必然的に原発事業から撤退することになる。
\同社と同業Eonは先ごろ、英国の原発合弁会社Horizonを売却し、同国の原発建設プロジェクトから全面撤退する方針を表明したばかり。SZ紙によると、Eonの内部でも原発事業の継続に反対する声が強くなっているという。
\
