軍需大手の独Rheinmetall（ラインメタル）は26日、自動車部品事業を統括する子会社KSPG AG（旧Kolbenschmidt Pierburg）の新規株式公開（IPO）を従来予定の6月末から先送りすると発表した。欧州債務危機の深刻化を受けてリスクが大きいと判断した。IPOの延期はこれで2度目。
\Rheinmetallは昨年7月、軍需と自動車部品を事業の2大柱とする従来戦略の見直し方針を発表した。両事業がそれぞれ柔軟性と競争力を高められるようにすることが狙いで、自動車部品事業についてはIPOを実施。IPO後は出資比率を段階的に引き下げていき、最終的に過半数株を放出する意向だ。
\2事業を分離する背景には軍需事業の規模が米国やロシアの競合に比べて大幅に小さく、長期的に生き残るには買収や合併を通した事業の巨大化が必要という事情がある。
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