独アパレル大手のTom Tailor（ハンブルク） は21日、独同業Bonitaの全資本をリヒテンシュタインの公益法人から取得し傘下に収めると発表した。両社はターゲットとする顧客層が異なっており、Tom Tailor のディーター・ホルツァー社長は「買収は戦略的・営業的に極めて大きな意味を持つ」との見方を示した。買収により売上規模は倍増する。
\リヒテンシュタインの公益法人は現金1億5,000万ユーロのほか、Tom Tailor 株24.9％を取得する。これによりTom Tailor の筆頭株主となる。
\Tom Tailor は45歳までの年齢層を主要ターゲットとしている。一方、Bonitaは40歳以上に照準を当てており、Tom Tailor は買収により幅広い顧客層に製品を提供できるようになる。
\Bonitaは1969年の設立で、ドイツ内外に計960以上の店舗を展開している。従業員数は4,500人。売上高は3億7,900万ユーロ、営業利益（EBITDA）は5,900万ユーロで、利益率（15.7％）はアパレル業界の平均を上回るという。
\Tom Tailor は2011年の売上高が前年比18.4％増の4億1,160万ユーロで、EBITDAも20％増の4,810万ユーロに拡大した。直営店の数を増やし業績を急速に伸ばしている。
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