太陽電池大手の独Solarworld（ボン）は18日、経営再建計画を発表した。債務の株式化と減資・増資手続きを通して財務を健全化するという内容で、事業提携先のカタール企業からは出資と融資を受ける。すでに銀行やヘッジファンドなど主要債権者の同意を得ており、今後開催される株主総会と社債権者集会で承認されれば成立する。
\同社の債務は3月末時点で9億3,100万ユーロに上った。再建計画ではそのうちの55％を株式に転換、残り45％についてもその大部分を償還期間5年の社債に切り替える。
\減資では現株主の出資比率を5％に引き下げる。また、増資ではカタール王族傘下のQatar Solar S.P.C.が株式29％を4,600万ユーロで取得。Solarworldの経営陣も19.5％を出資する。債権者の出資比率は約46.5％に達する。現株主には新株引受権がない。Qatar Solarは5,000万ユーロ超の融資も行う。
\Solarworldのアスベック社長は、2015年までに黒字転換できるとしている。
\SolarworldとQatar Solarは2010年、ソーラーシリコン製造の合弁会社をドーハに設立した。
\
