化学大手の独BASF（ルートヴィヒスハーフェン）は9日、ブタンジオール（BDO）の世界生産能力を今後2年で現在の53万5,000トンから65万トンに引き上げると発表した。南北アメリカ大陸を中心に需要が急増しているためで、川下製品のポリテトラヒドロフラン（PolyTHF）についても同25万トンから35万トンに拡大する。
\BDOは溶媒やプラスチック、繊維の原料として用いられる。PolyTHFはポリウレタン弾性繊維スパンデックスの原料。
\生産能力拡大に向けて米ルイジアナ州ジェイズマーのBDO工場と上海の金山区にあるPolyTHF工場に投資する。投資額は合わせて千万ユーロのケタ台を予定している。
\BASFは3月、中国最大のBDOメーカー新疆美克化工と合弁会社を設立し2015年から生産を開始することを取り決めた。生産能力はPolyTHFが5万トン、BDOが10万トンで、今回発表した生産能力拡大計画に含まれる。
\BASFは千葉とマレーシアのクアンタン、韓国の蔚山にもBDOと川下製品の生産施設を持つ。
\
