独サールラント州は20日、同州の州立銀行Landesbank Saar（Saar LB）の資本49.9％をバイエルン州立銀行Bayern LBから取得し、出資比率を75.1％に引き上げると発表した。Bayern LBは先の金融危機で公的支援を受けた際に欧州連合（EU）の欧州委員会から事業の縮小を命じられており、その一環としてSaar LBから全面的に資本を引き上げる。Saar LBの資本24.9％はザールラント州の貯蓄銀行グループが保有している。
\Bayern LBは事業の縮小を欧州委に命じられた2009年、Saar LBの資本25.2％をザールラント州に売却する契約を締結した。契約書のなかには保有する残り49.9％についても同州に売却するオプション権が含まれており、Bayern LBは今回、この権利を行使。来年1月2日付で49.9％を譲渡する。取引金額は約1億2,200万ユーロ。
\Saar LBはドイツの州立銀のなかで事業規模が最も小さく、資産規模は190億ユーロにとどまる。
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