独自動車部品メーカーStabilus（コブレンツ）は23日、フランクフルト証券取引所で新規株式公開（IPO）を果たした。初値は売出価格を約6％上回る22.75ユーロ。上場規模は2億6,100万ユーロに上っており、ドイツで今年最大のIPOとなった。
親会社である投資会社Tritonなどが保有株を放出。Tritonの出資比率は約41％まで低下し、浮動株比率は58％に達した。市場関係者の話しとしてロイター通信が報じたところによると、Stabilusは9月にもSDAX（DAXとMDAXに次ぐ株式指標）に採用される可能性が高いという。
Stabilusはガススプリングの世界最大手メーカーで、市場シェアは70％に上る。2010年に経営危機に陥り、Tritonが買収。経営再建に努めてきた。13年9月期の売上高は約4億6,000万ユーロで、10年9月期から1億ユーロ増加した。14年9月期は5億ユーロを超える見通しだ。
