ドイツ連邦統計局が9日発表した2015年1月の輸出高は899億ユーロ（暫定値）となり、前年同月比で0.6％減少した。1年前の水準を下回るのは5カ月ぶり。ユーロ安、石油安など輸出環境は良好なため、エコノミストの間では今回の落ち込みを一時的な現象とする見方が強い。
輸入高は2.3％減の740億ユーロ（同）に後退した。貿易収支の黒字幅は前年同月の147億ユーロから159億ユーロに拡大。経常黒字も139億ユーロから168億ユーロに増加した。
輸出を仕向け先地域別でみると、全体の38％を占めるユーロ圏向けが2.8％減少して足を強く引っ張った。同40％を占める欧州連合（EU）域外向けも0.5％落ち込んだ。EUのユーロ非加盟国向けは3.0％増加した。
輸入もユーロ圏からが4.5％減少、EU域外からも1.5％低下した。EUのユーロ非加盟国からは1.4％増えた。
