自動車大手の独フォルクスワーゲン（VW、ヴォルフスブルク）は主力ブランドVW乗用車の米国販売台数を2018年までに80万台へと引き上げるとした目標を達成できない見通しだ。販売台数が昨年は36万7,000台に落ち込み、今年も減少傾向が続いているためで、VW米法人のマイケル・ホーン社長は業界誌『オートモーティブ・ニュース』に、現在は市場シェアの維持に注力していると語った。
VWブランド乗用車の米国販売が振るわない背景には、現地ニーズを無視した車種投入やモデルチェンジのスピードが競合に比べて遅いたことがある。ホーガン社長は「今後2年間は限定的な成長しか期待できない」と明言した。
17年には米国でニーズの高い中型SVUをようやく市場投入できる見通しのため、販売を大きく伸ばせる可能性があるものの、18年に80万台を達成することはできないとみられる。
