自動車大手の独フォルクスワーゲン（VW）グループ（ヴォルフスブルク）は13日、主力ブランド「VW」でのコスト削減を強化すると発表した。ディーゼル車の排ガス不正が発覚しリコール（無料の回収・修理）や罰金・損害賠償の支払いが避けられなくなっていることに対応。事業効率の向上や投資計画の見直しを通して可能な限りコストを圧縮していく。
VWは昨年秋、収益力が低いVWブランドで2017年までにコストを50億ユーロ圧縮する計画を打ち出した。今回発表した措置はこれをさらに強化するもので、投資額だけで年10億ユーロを追加削減する。
一方、経済紙『ハンデルスブラット』が社内情報として報じたところによると、VWグループはコスト削減でサプライヤーに総額30億ユーロの協力を求めるもようだ。
