フォルクスワーゲン（VW）の高級車子会社アウディ（インゴルシュタット）が2日発表した2015年7-9月期（第3四半期）の営業利益は前年同期比4.3％減の11億1,000万ユーロに後退した。メキシコのサン・ホセ・チアパスに同社初の北米工場を開設したことや、中型車「A4」などの新型車投入コストが響いた。売上高は10.3％増の139億1,100万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の9.2％から8.0％へと大きく低下。競合メルセデスベンツ・カーズ（10.5％）、BMW（9.1％）に水をあけられた。
同社が販売したディーゼル車200万台以上には排ガス値を不正操作するVWグループのソフトウエアが搭載されており、来年からリコール（無料の回収・修理）が行われる。ただ、同不正に関する費用は親会社VWが負担するため、アウディの利益は圧迫されないという。
