チェコ自動車産業連盟（AutoSAP）が25日発表した2011年の国内自動車生産台数（自動二輪車を含む）は、過去最高の122万769台に上った。世界的に景気が冷え込み始める中でも、前年比11.5％増と大きく伸びた。「チェコ自動車業界の競争力を示すもので、下請け業界にも良好な影響を与えている」と、AutoSAPのハーン会長はこの結果を評価した。
\乗用車の生産台数も過去最高で、前年を11.4％上回る119万4,981台を記録した。一方、商用車は明暗を分けた。バスの生産台数が過去最高の3,460台だった半面、トラックは前年比8.3％減の1,293台にとどまった。ただ、メーカーによる差が激しく、タトラが24.6％減と事業不振だったのに対し、アヴィア・アショク・レイランド・モーターズ（Avia Ashok Leyland Motors）は23.4％の大幅増産だった。
\ヤーン会長は、「自動車が今後もチェコの工業生産と輸出の約2割を占める重要な産業であり続ける」と強調したうえで、今年は過去2年のような勢いはないが、生産台数は昨年をやや上回るとの見通しを示している。
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