独ベアリング大手のシェフラーは14日、欧州と米国で機関投資機関向けに社債を販売し、約14億ユーロの資金を調達したと発表した。これは同社が先月末に債権銀行団と結んだ新たな融資協定に基づく措置の一環で、調達した資金は債務の圧縮などに使われる。
\シェフラーは自動車部品大手のコンティネンタルを買収したことで財務が悪化した。09年8月に債務借り換えの際に債権銀行団から、事業の透明性を高めるため人的会社から資本会社への転換を求められていた。同社はこれを受けて昨年秋、企業形態を有限会社（GmbH）から株式会社（AG）に変更。先月末に債権銀行団と締結した融資協定では、資金の一部を市場から調達することになった。今月初めに第1弾として欧州と米国で総額約20億ユーロ（米国発行の社債はドル建て）の社債を発行した。
\同社によると、今回の社債発行では当初、約10億ユーロの調達を計画していたが、機関投資家からの買いが殺到したため、14億ユーロに引き上げたという。
\今回のユーロ建て社債の発行額は4億5,000万ユーロ、米ドル建て社債は13億ドルで、期間はいずれも5年。利率はユーロ建てが年5％、ドル建てが年4.75％となっている。
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