独化学大手のBASFは2月24日発表した2011年通期決算で売上高と営業利益（EBIT、特別利益計上前）がともに過去最高だった前年実績を大幅に上回ったと明らかにした。2012年も売上高・EBITともに前年実績を上回り、過去最高を更新すると見込んでいる。
\売上高は全地域で伸び、前年比15％増の735億ユーロに拡大した。特別利益計上前のEBITは4％増の84億ユーロとなった。ただし、第4四半期のEBITは景気後退の影響で前年同期比14％減の15億ユーロに後退した。
\2012年については、上半期は引き続き景気後退の影響を受けるため、大幅な業績好転は見込めないものの、下半期は2011年を上回るとの見通しを示した。昨年10月半ばにリビアで石油事業を再開したことや、化学事業の好調が増収増益に寄与すると見込んでいる。欧州や米国の財政問題が成長を妨げる不安要因であるものの、化学事業では特に新興国市場で大きな成長を確保できると見込んでいる。
\
