独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは17日、米自動車大手クライスラーのピックアップトラック「ラム 1500」の2013年式モデルに8速自動変速機（8HP）を供給すると発表した。
\3.6リットルV 型6気筒ガソリンエンジン「ペンタスター」を搭載したモデルでは8HPを標準装備する。アイドリングストップ機能との組み合わせにより同クラスのモデルの中でもトップクラスの燃費性能を達成しているという。8HPは5.7リットルV型8気筒ヘミ（HEMI）エンジン搭載モデルにも装備できる。また、8HPはクライスラーが1956年に導入した変速機向けのブランド「トルクフライト」シリーズ（トルクフライト8）として市場投入されるという。
\2013年式のラム 1500は4月初めに開催されたニューヨークモーターショーに出展された。3.6リットルV6ペンタスターエンジンを搭載したモデルは、前モデルに比べ出力が42％、トルクも13％向上した一方、燃費は3.7リットルV6エンジンを搭載した場合に比べ20％改善しているという。ZFは8HPのほか、クライスラーと共同開発した軽量の車軸もラム1500に供給する。
\ZFは2011年2月、米サウスカロライナ州グリーンビル近郊のグレーコートで乗用車用変速機の工場を着工した。2013年からラム1500に供給する8速ATのほか、横置きエンジンの前輪駆動車向けの9速ATも生産する予定。
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