米カーナビ大手のガーミンは18日、上海(中国)、シュツットガルト(ドイツ)、横浜(日本)の3カ所に新たなオフィスを開設したと発表した。大手自動車メーカーやトップサプライヤーの近くに拠点を設け、販売・マーケティング、製品開発やエンジニアリングの専任スタッフを置くことにより、工場で新車に組み込まれる純正製品の営業を強化する。
\同社は4月上旬に開催されたニューヨークモーターショーでスズキの2013年式モデルに搭載する純正装備としての車載インフォテイメントシステムを発表した。
\同社はスマートフォーンを活用したナビゲーションとの競争に加え、自動車のインターネット接続の普及が見込まれる中で、ハードウエアやユーザーインターフェイス、ソフトウエアの開発など総合的な技術力を強みとしたインフォテイメントシステムやテレマティクスシステムの販売を強化していく方針だ。
\ガーミンはこのような戦略を進める中で、ドイツでは昨年、自動車メーカー向けに純正装備品としてのカーナビも製造していた独同業のナビゴンを買収した。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ガーミンはナビゴンがドイツのビュルツブルクに持っていた開発拠点も強化しているという。
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