独自動車部品会社のキルヒホフ・オートモーティブは4月25日、ルーマニア南部のクラヨヴァにあるフォードの敷地内に生産拠点を開設した。
\フォードはクラヨヴァ工場で6月から小型MPV「B-Max」の新型車の生産を開始する計画。キルヒホフはフォードのクラヨヴァ工場に車体部品を供給する。ドイツとハンガリーにある工場で生産した部材をクラヨヴァ工場でロボット溶接する生産体制をとる。
\ドイツ貿易・投資振興機関（gtai）によると、ルーマニアには独自動車部品大手のボッシュやコンティネンタル、レオニ、ドレクスルマイヤーなどが進出している。これらの企業は主に、低賃金という同国の利点を生かし、手作業が必要な労働集約型の生産事業を行っている。
\これに対し、キルヒホフの新工場はスイスのエンジニアリング大手ABBのロボットを導入するなど、キルヒホフの工場の中でも最新の設備を備えているという。
\また、gtaiによると、ドイツの自動車部品メーカーでは、ルーマニア西部のバナットや、中部のシビウ、ブラジョブに進出している企業が多い。これら3都市ではドイツ語を話す住民が多いことが魅力となっているという。バナットは3都市の中でも地理的にドイツに近い利点もある。
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