ドイツ連邦陸運局（KBA）が2日発表した2012年7月の乗用車新車登録は24万7,860台となり、前年同月に比べ5.0％減少した。1～7月の累計は0.1％減の188万2,261台と、前年同期を僅かに下回った。（5～6頁の表グラフ参照）
\7月の新車登録をセグメント別にみると、ミニ（フォルクスワーゲン（VW）「Up」など）は前年同月に比べ30％以上、増加した。オフロード車（VW「ティグアン」など）も24.8％増、ミニバン（メルセデス・ベンツ「Bクラス」など）も23.6％増と好調だった。一方、最も市場シェアが大きいコンパクトクラス（VW「ゴルフ」「ジェッタ」など）は19.2％減と振るわなかた。
\メーカー別では、オフロード車に強いスバル（175.7％増）とランドローバー（119.1％増）が急伸。ドイツメーカーでは、アウディも14.3％増と大幅に伸びた。これに対し、オペル（18.6％減）、BMW／MINI（17.9％減）、メルセデス・ベンツ（14.6％減）は2ケタ減となっている。最大手のVWは1.5％減の5万8,497台（市場シェア：23.6％）だった。
\日本勢は、スバルのほか、ホンダ（37.2％増）、スズキ（1.2％増）、トヨタ／レクサス（2.5％増）も好調だった。ダイハツ（70.9％減）、マツダ（0.5％減）、三菱自動車（29.4％減）は前年実績を下回った。
\ \■ ドイツメーカー、米国販売が好調
\ \独自動車工業会（VDA）によると、7月の国内乗用車生産は45万7,700台となり、前年同月に比べ5％増加した。輸出も3％増の34万2,200台を確保した。1～7月の累計は、生産が329万4,500台で前年並み、輸出も前年同月と同水準の249万5,400台だった。
\VDAによると、ドイツメーカーの米国市場における販売が好調で、2012年7月は乗用車と軽商用車を合わせたライトビークルの販売が前年同月比約15％増の10万1,000台となり、米国市場全体の伸び率（9％）を大きく上回った。乗用車に限定すると、ドイツメーカーの7月の米国販売は19％伸びた（市場全体：15％増）。
\VDAによると、米国市場など国外での販売好調を受けて、ドイツメーカーの7月の国外受注は16％増、1～7月の累計でも7％増加した。
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