スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは19日、中国でエアバッグのプロペラント（推進剤）工場の建設に着手したと発表した。中国をはじめとするアジア地域では自動車販売の拡大に伴い安全システム製品の需要も大幅な伸びが見込まれることから、現地に工場を設立して供給体制を強化する。
\新工場は上海から200キロメートルに位置する約20万平方メートルの敷地に建設する。投資金額は3,300万米ドルで、単一プロジェクトとしては過去最高。完成すればオートリブにとって中国で12番目の生産拠点となる。カールソン最高経営責任者（CEO）は、同社の中国での現地調達率が70％に達していることを明らかにし、新しいプロペラント工場が「現地調達率を一段と引き上げ、生産能力を需要に対応すると同時にサプライチェーンの簡素化につながる」とコメントした。
\中国工場の稼働開始によってオートリブのプロペラントの生産能力は25％拡大し、エアバッグを2,500万～3,000万個増産することが可能になる。
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