独高級車大手のBMWはこのほど、プラグインハイブリッド車のスポーツカー「i8」のプロトタイプをフランス南部ミラマの走行試験場で公開した。同モデルは9月のフランクフルト国際モーターショー（IAA）で発表し、2014年春に市場投入する予定。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、市場投入は約9カ月後になる見通し。同社が7月末に発表した同社初の電気自動車「i3」はドイツおよび欧州諸国の一部で11月から販売を開始し、2014年上半期に米国、日本、中国などでも販売する計画だが、「i8」はBMWの主要市場で同時発売する方針という。「i8」のプロダクトマネージャーであるヘンドリック・ヴェンダース氏によると、「i8」はBMWの大型モデルである「X6」「6シリーズ」「7シリーズ」の主力市場である約50カ国で販売する予定。中でも米国が「i8」の中核市場になる見通し。欧州でも、英国、ドイツ、フランスで高い需要を見込んでいる。また、アジアではアウディやポルシェなどの高級ブランドの顧客を「i8」の顧客として取り込めると期待している。ただ、「i3」では週末などの長距離走行にBMWの内燃エンジン車を利用できるサービスなどが含まれている「360度エレクトリック」を提供するが、「i8」について同サービスを提供するかについては今後検討していく方針という。
\「i8」は全長約4.7メートル、幅約1.94メートル、高さ約1.3メートル。ホイールベースは2.8メートル。後輪は1.5リットルの3気筒ガソリンエンジン（出力231PS／170kW）、前輪は電気モーター（出力131PS／96kW）で駆動する。
\電気モーター単独の航続距離は35キロメートル、最高速度は時速120キロメートル。ガソリンエンジンを合わせたハイブリッドシステム全体の出力は362PS、時速0～100kmの加速性能は4.5秒。最高速度は時速250キロメートル。走行100キロメートル当たりの燃費は2.5リットル以下、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素（CO2）排出量は59グラム以下になるという。
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