フランス自動車工業会（CCFA）は5月2日、同国の4月の乗用車新車登録が16万6,968台となり、前年同月に比べ5.8％増加したと発表した。ルノー・グループが18.4％増の4万2,865台と好調で、特にダチアブランドが45.6％増の1万1,287台と大幅に伸びた。同国最大手のPSAプジョー・シトロエンは5.1％増の5万106台だった。CCFAの広報によると、法人向けの販売がけん引役になっており、個人は大型買い物に依然として慎重で前年を下回ったという。
昨年は3月にあったイースター（復活祭）の祝日が今年は4月となり、前年同月に比べ営業日は少なかったにもかかわらず、自動車市場の低迷が厳しかったフランス、スペイン、イタリアで前年を上回っていることから、業界では欧州市場がゆっくりと回復に向かっているとの見方が広がっている。
■ スペインは28.7％増、イタリアも1.9％増
スペイン自動車工業会（ANFAC）の発表によると、同国の4月の乗用車新車登録は8万174台となり、前年同月に比べ28.7％増加した。前年実績を上回るのは8カ月連続。政府による新車買い替え補助金制度が販売を押し上げており、1～4月の累計は前年同月比16.2％増の28万2,301台に拡大した。
イタリア自動車工業会（ANFIA）によると、同国の4月の乗用車新車登録は前年同月比1.9％増の11万9,099台。1～4月の累計は5.0％増の49万6,318台だった。
