中国浙江吉利控股集団傘下のスウェーデン高級車メーカー、ボルボ・カーズは中国で生産したモデルを米国やロシアに輸出することを計画しているもようだ。同社の上級幹部筋によると、早ければ来年にも、セダン「S60」のロングホイールバージョン「S60L」を米国に、SUV「XC90」をロシアに輸出する見通しという。17日付けの自動車専門誌『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ（ANE）』（電子版）が伝えた。
上級幹部によると、中国からの輸出は為替リスクを軽減するためで、輸出規模は年間で「S60L」が約1万台、「XC90」は数千台ほどを見込んでいるという。ボルボ・カーズの広報担当者は、中国から輸出する計画がある事実を認めたものの、時期や輸出先については検討中と説明している。
ANE誌によると、ボルボ・カーズは成都の組立工場で昨年末に「S60L」の生産を開始。また、大慶工場では「XC90」の生産を増強する方針という。
