英国の自動車の輸出額は2013年に248億ポンドとなり、2004年の120億ポンドから倍増したことが、英自動車工業会(SMMT)のまとめで明らかになった。
輸出額が増加した背景には、英国での自動車生産が拡大していることに加え、英国車の単価の上昇がある。10年前には1台当たり平均1万200万ポンドだった単価は、昨年は2万640ポンドと倍になった。
英国では13年に150万台を超える乗用車が生産された。20年には乗用車の生産台数は200万台を突破する見通しだ。英国で生産される自動車は80%が輸出されており、このうち50%が欧州連合(EU)向けとなっている。世界でプレミアムカーの需要が伸びていることに歩調を合わせ、英国ではプレミアムカーの生産が拡大している。プレミアムブランドが生産台数全体に占める割合は04年には28.9%だったが、昨年は42.4%に上昇した。
SMMTのホーズ会長は、「英国車の生産台数と生産額は増加しており、新興国と先進国のいずれの市場でも堅調な需要を享受している。今後もこの成功を持続させるとともに、より多くの若者が自動車産業に加わってくれることを願っている」と語った。