欧州自動車工業会（ACEA）が9月26日発表した2014年7、8月の商用車新車登録統計によると、欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）の7月の販売は前年同月比9.5％増の15万3,372台に拡大した。フランスが6.7％減と低迷した一方、ドイツは3.4％増、イタリア（23.7％増）、スペイン（24.5％増）、英国（25.9％増）は大幅な2ケタ増となった。
8月のEU全体の新車登録台数は6.1％増の10万4,686台。7月と同様に、フランスが6.1％減となったものの、ドイツ（7.7％増）、イタリア（10.5％増）、スペイン（17.6％増）、英国（10.7％増）は前年を上回った。販売増加は8月で12カ月連続になる。1～8月の累計は前年同期比9.1％増の117万1,120台となった。
8月のカテゴリー別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比10.2％増の8万4,692台。主要市場ではフランスを除くドイツ、イタリア、スぺイン、英国で販売が伸びた。
3.5トン超の中・大型トラックは7.4％減の1万7,302台に低迷。フランス（15.4％減）のほか、ドイツ（4.4％減）と英国（20.8％減）も振るわなかった。イタリアは4.2％増、スペインは前年並み（0.7％増）だった。16トン以上の大型トラックも6.1％減の1万3,005台に低迷した。
バスの8月の登録は12.7％減の2,692台に縮小した。イタリア（27.9％増）とスペイン（70.9％増）が好調だったものの、フランス（28.5％減）、ドイツ（19.7％減）、英国（54.0％減）では大幅な落ち込みを示した。
