独自動車部品大手のボッシュは自動二輪事業を強化する戦略のもようだ。独経済紙『ハンデルスブラット』などの報道によると、同社はこれまで自動二輪ではアンチロックブレーキングシステム（ABS）や横滑り防止システム（ESC）のようなハイエンドの安全装置に注力してきたが、今後は量産車向けに駆動装置部品などを新たに開発し、インド市場などに投入することを計画しいているという。
具体的には、ボッシュは特に燃料噴射装置（インジェクター）とエンジン制御システムを開発しているという。自動二輪メーカーは従来のキャブレターに比べ燃費を大幅に改善できる利点がある。
『ハンデルスブラット』紙によると、インドでは自動二輪市場がこの5年間で14％伸びており、ボッシュは2020年までに年2,800万台の市場規模に拡大すると予想している。また、ボッシュはすでに顧客を持っており、日本の単車メーカーとも交渉しているという。ボッシュは2015年末にクレジットカード大の小型のエンジン制御システムを、2016年末には燃料噴射装置を市場投入する計画という。
