独自動車大手のダイムラーが10月23日発表した2014年第3四半期（7‐9月）の売上高は前年同期比10％増の331億ユーロに拡大した。販売台数は63万7,400台と同7％増加。特に乗用車の販売は好調で、四半期単位で過去最高を記録した。営業利益（EBIT）は27億8,700万ユーロと前年同期（23億ユーロ）を大きく上回った。販売好調に加え、コスト削減が増益に寄与した。最終利益も28億2,100万ユーロと前年同期（18億9,700万ユーロ）に比べ大幅の増益となった。
乗用車部門（メルセデス・ベンツ・カーズ）の第3四半期の販売は、前年同期比9％増の43万1,000台。欧州では英国が特に前年同期比18％増と好調だった。米国（5％増）と中国（18％増）も販売増に寄与した。
ダイムラーは乗用車部門で20億ユーロ、トラック部門で16億ユーロのコスト削減を目標に掲げている。乗用車部門では2013年に目標の約40％を達成しており、年内に80～90％に達する見通しを示している。トラック部門では昨年に約30％を達成、2014年末までに70～80％を実現できると見込んでいる。
