自動車向け防振ソリューションの世界最大手であるトレルボルグ・ヴィブラコースティックは6日、中国・山東省煙台の工場の拡張工事を完了し、稼働を開始したと発表した。
トレルボルグ・ヴィブラコースティックは煙台工場に2,500万ユーロを投資して生産スペースを8,000平方メートル拡大し、設備を増強。従来のシャシーマウント、商用車用エアスプリングに加え、新たにエンジンマウントとねじり振動ダンパーの生産が可能になった。ゴスラー最高経営責任者（CEO）は稼働開始を記念する式典で、「煙台工場の売上高は来年に約40％伸びる見込みであり、中国市場は今後も2ケタの成長が続く見通しであることを念頭に、我々は中国での生産能力を増強する。煙台工場の最新設備と高度な技術を持つ従業員によって、現地メーカーと中国に進出する世界的メーカーの要望により的確に応えるための基盤が強化された」と語った。
トレルボルグ・ヴィブラコースティックは煙台のほか無錫にも拠点を持っており、研究開発とシャシー／エンジンマウント、アイソレーターとダンパーの生産を行っている。
トレルボルグ・ヴィブラコースティックはスウェーデンのトレルボルグと独フロイデンベルクの折半出資により2012年に設立された。19カ国に39カ所の拠点を持ち、2013年の売上高は17億ユーロだった。
