ルノー・グループが19日発表した2014年の世界販売台数（乗用車および小型商用車）は前年比3.2％増の271万2,432台だった。新興国では景気減速の影響で振るわなかったものの、欧州の回復が追い風となり、全体としてプラスを確保した。内訳は、乗用車が前年比2.8％増の236万8,090台、小型商用車は6.4％増の34万4,342台だった。
販売台数を地域別で見ると、欧州が前年比12.5％増の146万4,611台に増加した一方、欧州以外の販売台数は前年比5.9％減の124万7,821台に後退した。国別ではフランスが57万7,601台で最も多く、ブラジルが23万7,187台、ロシアが19万4,531台、ドイツが17万3,479台、トルコが13万3,212台で続いた。
ブランド別販売台数はルノーが0.6％減の211万8,844台、ダチアが19.1％増の51万1,465台、ルノー・サムスンが22.4％増の8万2,123台だった。乗用車の車種別販売台数は「ダスター」が39万5,350台、「クリオ」が37万8,526台、「ロガン」が23万4,766台、「サンデロ」が22万7,036台、「キャプチャー」が19万6,592台で上位を占めた。
ルノーのストール営業・マーケティング担当副社長は、「2015年の市場の状況は不透明だが、中期経営計画を引き続き推し進めていく」とコメントした。
