仏PSAプジョー・シトロエンは21日、欧州工場での生産を拡大すると発表した。欧州自動車市場の回復を受け、「プジョー」、「シトロエン」、「DS」の全ブランドを対象に8月末までの生産台数を計6万台増やす。
マドリード工場で生産しているシトロエン「C4カクタス」は、9,000台を追加する。同モデルは1月からの受注が3万台近くと、目標を上回っている。このほか、プジョーの「208」 、「2008」、 「308」（「308 SW」を含む）や DS「3」など販売好調なモデルを中心に増産する計画だ。欧州の各工場では増産に伴い勤務スケジュールを調整するほか、場合によっては臨時作業員を雇用する。また、フランス国内のエンジンやギヤボックスの工場でも生産を拡大する。
PSAのマーティン上級副社長は、「欧州市場の拡大は、工場からディーラー、サプライヤーに至るまで自動車業界全体にとって朗報だ。プジョーの業績を押し上げる効果をもたらしている」と述べた。
欧州自動車工業会（ACEA）のまとめによると、今年第1四半期の欧州の新車販売台数は前年同期から8.6％増加した。PSAの販売台数は前年同期比8.7％増となり、市場シェアは10％だった。
