オーストリアの自動車用照明メーカーZKWは4月23日、本社のあるヴィーゼルブルクで新工場および物流センターの起工式を行った。受注好調を受けて、既存の本社工場が手狭になったため、近隣のハーク工業団地に新工場を建設し、生産の一部を移管する。これにより本社工場では新規受注に対応するための余力を確保できるという。
新工場では、高級車用ヘッドライトのカバーディスクを生産する。年内に完工し、2016年初めから、カバーディスクにハードコーティングを施す作業を開始する計画。生産能力は年250万個、併設する物流センターでは年約8,800パレットの出荷・保管に対応できる。
ZKWは近隣のハーク工業団地に2万3,000平方メートルの用地を確保した。新工場および物流センターの建設投資は3,400万ユーロ。工場および物流センターで計73人分の雇用を創出する。新工場には、射出成形機8台、自動塗装設備2台を投入し、2016年から3～4シフト体制で生産する。新工場には、機械や射出成形用金型のメンテナンス設備やオフィスなども整備する。
