ドイツ連邦陸運局（KBA）が2日発表した2015年5月の乗用車新車登録は25万6,385台となり、前年同月に比べ6.7％減少した。前年同月に比べ営業日が2日少なかったことが影響したとみられ、ドイツ自動車工業会（VDA）によると、この特別要因を調整すると前年同月に比べ約4％の増加になるという。1～5月の累計は前年同期比3.6％増の130万5,410台だった。
5月の新車登録のうち、法人向けは全体の62.9％を占め、前年同月比では6.4％の減少だった。個人向けも前年同月比7.1％減と低迷した。
電気自動車は前年同月比38.5％減の574台と大きく落ち込んだ。ハイブリッド車は3,073台（14.4％増）、プラグインハイブリッド車は1,054台（97.0％増）だった。
5月のブランド別の登録台数は、ドイツ勢では、スマート（69.5％増）、MINI（19.5％増）、ポルシェ（6.3％増）が大きく伸びた。最大手のフォルクスワーゲン（VW）は前年同月比3.8％減の5万5,785台にとどまり、アウディ（13.0％減）、BMW（9.1％減）、メルセデス（2.4％減）、オペル（19.7％減）も前年実績を下回った。
日本勢は、三菱自（83.3％増）、レクサス（56.4％増）、日産（12.9％増）が2ケタ増、スズキ（0.5％増）も小幅の増加だった。これに対し、トヨタ（12.0％減）、マツダ（8.0％減）、スバル（14.1％減）、ホンダ（40.6％減）は前年同月を下回った。
■ 受注、生産・輸出も減少
ドイツ自動車工業会（VDA）によると、5月の国内受注は前年同月に比べ約2％減した。国外受注も2％減少したが、営業日を調整すると9％の増加になるという。輸出は6％減の34万7,900台、国内生産は6％減の45万1,400台といずれも低調だった。
1～5月の輸出は前年同期比2％減の186万2,900台、国内生産も2％減の240万9,700台にとどまっている。
