英自動車工業会(SMMT)が4日発表した2015年5月の乗用車新車登録は19万8,706台となり、前年同月に比べ2.4%増加した。販売増は39カ月連続。顧客カテゴリー別では大口法人が4.5%増と好調で、燃料別では代替燃料車が45.9%増と大幅に伸びている。1~5月の累計は前年同期比5.7%増の111万9,072台だった。
SMMTによると、大口法人向けの好調は、景気後退が終焉した2011年に大きな需要があり、3年の買い替えサイクルを迎えた法人が多いことが背景にある。
また、代替燃料車の好調は、超低炭素車(ULEV)の販売モデルが増え、購入の選択肢が広がったことや、ランニングコストや環境負荷の低減の有益性に対するドライバーの意識が高まったことが背景にあると指摘している。
超低炭素車(ULEV)には、電気自動車やプラグインハイブリッド車など、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量が75グラム以下の車両が分類される。SMMTによると英国では現在、約20モデルのULEVが販売されており、2011年の6モデルに比べ大幅に増えた。また、2015年1~5月のULEVの新車登録は1万1,842台となり、前年同期の2,838台の約4倍に増えている。