欧州自動車工業会（ACEA）が6月26日発表した2015年5月の商用車新車登録統計によると、欧州連合（EU）（マルタを除く27カ国）における新車販売は16万550台となり、前年同月に比べ6.0％増加した。販売増加は5カ月連続。カテゴリー別ですべてが前年実績を上回った一方、国別ではバラつきがあり、スペイン（30.1％増）と英国（17.4％増）が2ケタ増となったのに対し、ドイツ（9.1％減）とフランス（5.6％減）は前年実績を下回った。1～5月の累計は前年同期比11.6％増の83万2,782台に拡大した。
5月のカテゴリー別登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比4.3％増の13万1,883台と、21カ月連続の販売増となった。主要国では、スペイン（24.3％増）、英国（15.1％増）、イタリア（3.0％増）が好調だった一方、フランス（8.5％減）とドイツ（10.0％減）は前年同月を下回った。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比16.1％増の2万5,760台、16トン以上の大型トラックも前年同月比20.6％増の2万597台と好調に推移した。大型トラックでは、スペインが92.0％増と急伸。スペイン政府による商用車に対する購入支援策が大幅増の背景にある。
バスは3.8％増の2,907台。スペイン（68.7％増）、英国（26.4％増）、フランス（14.4％増）が2ケタ増と好調だったのに対し、ドイツ（10.5％減）とイタリア（34.5％減）は2ケタ減の販売にとどまった。
