ロシア国営ガス会社のガスプロムは2日、オランダのガスユニー（Gasunie）と小規模な液化天然ガス（LNG）事業に関する枠組み合意書に署名した。LNGの受入基地や充填スタンドの建設、その他のインフラ整備に関する共同プロジェクトに重点が置かれている。
両社は、欧州北西部に小規模なLNG受入基地を建設するパイロットプロジェクトのフィージビリティースタディーを共同で実施する。この受入基地は、自動車燃料やエネルギー供給源としてLNGの貯蔵・輸送・販売拠点に使用することを想定している。
ガスプロムのミラー社長は今回の共同プロジェクトについて、「供給ルートの多様化と欧州諸国における天然ガス利用促進に寄与する」とコメント。ガスユニーのフェネマ社長は、「LNGは欧州の至る所で外洋船舶やフェリー、トラック、産業用途向けのよりクリーンな代替燃料として明確な役割を持つ」と述べ、欧州連合の環境政策や、船舶・トラックの事業会社が欧州の厳しい排ガス規制を順守するための助けとなると強調した。
