フランス自動車工業会（CCFA）が1日発表した同国の2015年8月の乗用車新車登録は9万2,052台となり、前年同月に比べ10.0％増加した。1～8月の累計は前年同期比5.9％増の125万6,670台だった。
8月の大幅な増加は、前年同月に比べ営業日が1日多かった影響があり、営業日を調整後の伸び率は4.7％になるという。
8月の国内メーカーの登録台数は、前年同月比9.7％増の4万6,932台。最大手のPSAプジョー・シトロエンが15.2％増の2万6,692台と大幅に伸びたのに対し、ルノー・グループは、ダチアブランドが16.3％減と振るわず、全体では3.5％増の2万234台にとどまった。
国外ブランドで最大手のフォルクスワーゲン（VW）グループは12.2％増の1万4,059台を販売。日本勢では、日産グループが18.9％増の3,656台、トヨタ・グループは10.3％減の4,351台と明暗を分けた。
■ スペイン、イタリアも好調
スペイン自動車工業会（ANFAC）によると、同国の8月の乗用車新車登録は前年同月比23.3％増の5万5,918台に急伸。同国政府が5月に再び延長を決めた新車買い替え補助金制度が追い風となり、24カ月連続の販売増を記録した。また、8月としては2009年以降で最も多い販売台数であるという。1～8月の累計は前年同期比22.3％増の71万4,062台だった。
イタリアの8月の乗用車新車登録は前年同月比10.65％増の5万9,203台と2ケタ増。1～8月の累計も前年同期比15.03％増の106万5,556台と好調な販売が続いている。
