ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は8日、2015年8月の国内新車(乗用車・小型商用車)販売が前年同月比19.4%減の13万8,670万台だったと発表した。1~8月の累計は前年同期比33.5%減の105万1,851台と大幅な低迷が続いている。
前年同月比の減少幅が40%を超えていた3~4月や直近の6月(29.7%減)、7月(27.5%減)と比べ若干の改善も見える。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は、「8月は前年比の落ち込みペースがさらに緩やかになり、市場は低水準だが何らかの新たな底入れ期に入っているようだが、為替変動は日々の消費者行動と乗用車のような高額商品の需要に極めて大きな影響を与えており、直ぐには好転に向かう状況にはならないだろう」との厳しい見解を示した。また、同会長は、市場にとってはルーブル相場の急落が(高価な商品の)販売を直ちに急上昇させる確かな保証となる一方、その反動でその後に販売減少が起こると述べ、ジェットコースターのように激しく変動するロシア市場の現実に戸惑いを示した。