独自動車大手ダイムラーは3日、モビリティサービス子会社のムーベル・グループ（moovel Group）がハンブルクの新興企業Familonetを買収し、完全子会社にしたと発表した。Familonetをムーベルのハンブルク拠点に統合し、技術力・開発力を強化する。Familonetは2012年の設立で、位置情報アプリを提供している。世界に約200万人の登録ユーザーを持つ。
Familonetは、ジオフェンシング（地図上に仮想的な柵（バーチャル・フェンス）を設定し、特定エリアへの出入を位置情報から確認することができる技術）などの技術を活用したサービスを提供している。同社のアプリ「Familonet」の利用者は例えば、子供が学校に到着したかどうかをアプリ上で確認することができる。家族や友人など、特定のグループで同サービスを利用すれば、到着の連絡を入れるといった手間を省くことができる。
ムーベルは、Familonetの従業員13人をムーベルのハンブルク拠点に統合する。これにより、同拠点の従業員数は約40人に拡大する。ムーベルは、ドイツ全域および米国に計250人超の従業員を抱えている。
Familonetのアプリは主に、ドイツ、米国、ブラジル、インド、トルコで利用されており、今後もアプリストアで配布する。Familonet は2016年に、米グーグルが提供するアンドロイド向けコンテンツサービスのGoogle Play ストアで最も優れたアプリの一つに選ばれた。
