独自動車大手のアウディはこのほど、電動車の充電サービス「アウディ・eトロン・チャージング・サービス」を開始したと発表した。当初は、欧州10カ国でスタートし、第1四半期中に6カ国が加わる。年内にはさらに、東欧8カ国でも利用できるようになる。これにより、利用者は1度の契約で、欧州にある公共充電ステーションの約80％を利用できるようになる。
当該サービスは、220社以上が運営する計7万2,000以上の充電器を網羅している。長距離の移動では、BMWグループ、ダイムラー、フォード・モーター・カンパニー、フォルクスワーゲン（VW）・グループ（アウディ、ポルシェを含む）の自動車大手4社が設立した合弁会社イオニティ（IONITY）が高速道路や幹線道路に整備している高性能な急速充電インフラなども利用することができる。
料金体系（ドイツ）は、通勤などの都市部での移動を想定した「シティ」と定期的な長距離走行を想定した「トランジット」の2種類を用意した。1カ月あたりの基本料金は、シティが4.95ユーロ、トランジットは17.95ユーロとなる。1回あたりの充電料金は、「シティ」「トランジット」のいずれも同じ料金で、交流（AC）（22kWまで）は7.95ユーロ、直流（DC）（50kWまで）は9.95ユーロに設定した。
国外でもローミング料金がかからず、現地の料金で充電することができる。また、アプリ「myAudi App」では、充電ステーションの場所検索や使用中かどうかの確認、充電の進捗状況、これまでの充電履歴などを確認することができる。
