仏ルノーが11日発表した2009年通期決算の最終損益は30億6,800万ユーロの赤字となり、前年の5億9,900万ユーロの黒字から大幅に悪化した。世界的な自動車販売市場の低迷が響いた。売上高は10.8％減の337億1,000万ユーロだった。
\ルノーが計上した赤字の半分（15億6,100万ユーロ）は、同社が出資参加しているメーカーからのもので、内訳は日産が9億200万ユーロ、ボルボが3億100万ユーロ、露アフトワズが3億7,000万ユーロとなっている。日産は下半期に黒字に転じたものの、上半期の赤字を相殺するには至らなかった。
\地域別販売では、欧州が152万9,368台（1.4％増）、地中海諸国が24万500台（12.3％減）、アジア・アフリカが22万2,863台（3.6％増）、ユーラシアが8万428台（38.2％減）、南北アメリカが7.4％減の23万6,029台だった。
\ルノーは今期、コスト削減を一層強化するとともに、フリーキャッシュフローで引き続き黒字を確保することを狙う。また成長が期待できるアジア市場に進出攻勢をかける方針だ。
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