仏自動車部品大手のプラスチック・オムニウム（PO）が18日発表した2009年通期決算は、純利益が3,100万ユーロとなり、前期の6,320万ユーロの赤字から黒字に復帰した。コスト削減策が奏効したことに加え、下半期に新車販売市場が回復したことも追い風となった。
\売上高は前期比8.8％減の24億5,860万ユーロに低迷した。部門別売上高は、自動車部門が7.2％減の20億1,500万ユーロ、環境部門が15.4％減の4億4,400万ユーロ。営業利益は1億2,100万ユーロで、前期から44.4％増加した。
\POは今年の見通しについて、欧州の新車買い換え補助金制度の効果や新興国での需要の伸びが自動車生産の拡大を支えていると指摘。上期の営業利益は09年下期の6,660万ユーロとほぼ同水準を達成できるとし、通年では増収とフリーキャッシュフローの黒字を確保できるとの見通しを示した。
\同社は新興国での生産を強化しており、今年は中国で新たに2工場を稼働させるほか、インドではスズキのインド子会社マルチ・スズキと合弁で新工場を建設する計画だ。
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