ドイツ鉄道（DB）のロジスティクス子会社DB シェンカー（以下、シェンカー）は自動車産業向けのコントラクト・ロジスティクス（企業の物流機能を一括して請け負うアウトソーシングサービス）を強化する。「オートモーティブ・パワーハウス」と名付けられた新サービスでは、同社のグローバルネットワークを活用し、発注処理、倉庫・在庫管理などを一元化することで、世界レベルで高効率の物流業務を提供する。シェンカーのミヒャエル・クルーガー取締役が独業界紙『アウトモビールボッヘ』に明らかにした。
\コスト削減圧力の高まりなどから物流業務を外部委託する企業が増えていることを追い風に、コントラクト・ロジスティクスは高い成長が続いている。アウトモビールボッヘ紙によると、シェンカーは世界のコントラクト・ロジスティクス市場で8位の地位にとどまっている。また、同社の売上高全体に占める同事業の割合も7.5％と低い。シェンカーはコントラクト・ロジスティクス事業を強化することで収益を拡大するとともに、成長が見込める同市場におけるシェアを引き上げる考えだ。
\クルーガー取締役は、欧州フォードで部品の仕入れや物流業務に携わった経験があり、自動車業界の物流事情に詳しい。同取締役は「自動車産業のニーズに対応できるようサービスを最適化した」と述べ、新サービスに自信を示した。
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