自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは1日、米複合企業ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)傘下のキャリアからバス用空調機器メーカーのSUETRAK(本社:レニンゲン、シュツットガルト近郊)を買収すると発表した。これにより、バス用ルーフトップ空調ユニットや部品などを供給できるようになりサービスの幅が広がる。買収価格は公表していない。
\取引の対象となるのは、欧州、中東欧、アフリカのバス事業およびメキシコ、インドの販売事業。規模は2008年の売上高で約9,000万米ドル、従業員数は約200人。取引先は大手バスメーカー、交換部品の販売事業者、バス運行事業者などとなっている。
\エーベルスペッヒャーは小型バスから大型の旅行用バスに対応する暖房システムを製造している。今回の取引により天井に設置するタイプの空調システムや、蒸発器、コンデンサー、コンプレッサーなどの部品も提供できるようになる。
\新子会社エーベルスペッヒャー・ズュートラク(本社:レニンゲン)では従業員135人が販売、研究開発、生産、管理部門に従事。このほか、スペインのマドリードに工場、メキシコシティに販売会社があるほか、欧州、中東欧、アフリカ、インドの販売・サービス拠点も運営していく。
\エーベルスペッヒャーの2008年売上高は約22億ユーロ。従業員数は約5,500人。
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