独フォルクスワーゲン（VW）の商用車部門であるVWヌッツファールツォイゲ（VWN）の販売が持ち直している。同社は26日、2010年1‐3月期の販売が前年同期比13.7％増の8万8,900台に拡大したと発表した。アジア、南米市場で需要が急増したほか、西欧・中東でも上向きに転じたことが追い風になった。VWNのハラルト・ショーンベルク取締役（販売担当）は「2010年も依然として厳しい年になる」と述べる一方、「商用車不況の打撃がとくに大きかった西欧市場で需要回復の動きがみられる」と述べ、業績回復に期待感を示した。
\地域別の販売では、主力の西欧市場が8.9％増の5万3,600台に拡大した。英国が52.3％増の6,600台に急増したほか、フランスで28.7％増、スペインで33.3％増と好調で全体をけん引。一方、西欧販売の半分を占めるドイツでは2.9％減の2万4,150台と苦戦した。南米市場ではとくにブラジルが好調で、54.9％増の2万600台に拡大した。中東ではトルコが大きく躍進し、販売は前年同期の1,800台から2倍以上の3,800台に増加した。
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