欧州連合（EU）の欧州委員会は4月28日、EU内でのエコカー開発・普及に向けた戦略を発表した。電気自動車が主流となることを見越し、その普及を積極的に推進する方針で、充電システムの規格を早期に統一することなどを目指す。
\エコカーには電気自動車のほか、ハイブリッド車、水素自動車などもあるが、EUは主要国の独仏を含む多くの国で電気自動車が最良との認識が広がっていることから、その普及に重点を置いている。加盟国は2月の非公式産業相理事会で、EUが同分野での国際競争で優位に立つため、EUが一体となって電気自動車の開発・普及を推進することで合意。欧州委に計画をまとめるよう指示していた。
\今回発表された戦略文書でも、軸となったのは電気自動車。欧州委は電気自動車の普及には加盟国が充電スタンドなどインフラ面の規格を統一することが不可欠として、2011年までに共通規格を設ける方針を打ち出した。このほか、安全基準統一に関する法案を年内にまとめることなども盛り込んだ。
\欧州自動車業界はEUの戦略を歓迎しており、仏ルノーの広報担当者は「欧州委が電気自動車の技術は成熟し、量産可能な態勢にあると判断していることは心強い」としている。
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