独高級車メーカーのBMWが5日発表した2010年1-3月期決算の税引き後利益は3億2,400万ユーロとなり、前年同期の1億5,200万ユーロの赤字から黒字に転換した。中国市場の販売台数が大きく伸びたほか、欧州、北米でも販売が堅調だった。売上高は前年同期比8.1％増の124億4,300万ユーロに拡大。営業利益（EBIT）で4億4,900万ユーロの黒字を確保した（前年同期：5,500万ユーロの赤字）。
\BMWグループ（BMW、MINI、ロールスロイス）の1-3月期の販売は、13.8％増の31万5,614台に拡大した。アジアが55.7％増の5万8,918台と好調で、なかでも中国（香港、台湾を含む）は100.5％増の3万6,607台に急伸した。北米は9.2％増の6万734台、米国単独では7.5％増の5万5,141台だった。欧州では国によってばらつきがあるものの、全体では4.4％増の17万7,031台を確保した。
\同社は通期について、前年実績を大幅に上回る利益を確保できると予想。2012年に売上高利益率（EBITベース）で8～10％を達成する目標を堅持した。今年通期の販売は、高級車需要の拡大や新型「5シリーズ」の発売などが追い風となり、前年比で1ケタ台増の130万台以上を確保できると見込んでいる。
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