自動車ラジオメーカーのブラウプンクトは5月28日、自動車アンテナ事業を世界最大のアンテナ・衛星通信システムメーカーのカトライン（Kathrein）に売却することで合意したと発表した。取引金額は明らかにしていない。同社は今後、自動車ラジオ、スピーカーおよび車載エンターテイメント事業に経営資源を集中する。独自動車業界誌『アウトモビール・インドルストリー』（オンライン版）が報じた。
\カトラインはプラウプンクトの独拠点（ヒルデスハイム）と国外拠点（ポルトガル、中国）を従業員（250人）ごと引き継ぐ。今回の取引によってカトラインは欧州最大の自動車用アンテナメーカーに躍進する。なお、取引成立にはカルテル当局の認可が必要となる。
\ブラウプンクトは2008年までボッシュの子会社だったが、09年に持ち株会社のアウレリウスに売却された。経営難が続いていたことから、人員整理を含むコスト削減対策を実施。これが奏功して再び黒字転換を果たしたという。
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