経営難に陥っていた特殊モデルの受託生産メーカー、仏ウリエーズ（Heuliez）の電気自動車部門をドイツのエネルギーコンサルティング会社con|energyと医薬品の輸入やホームケアサービスなどを事業とするKohl-Gruppeが買収する。また、車体製造事業はフランスのBGIが取得することになり、フランス政府はウリエーズを救済するため、政府の戦略投資ファンドを通して1,000万ユーロ以上を投資する。
\政府の救済資金のうち、800万ユーロは電気自動車の開発に充てられる。このほか、ウリエーズの従業員の給与の90％を1年間、保証する。今回の事業分離売却により、ウリエーズでは481人の雇用を維持できるという。
\ウリエーズは2006年から深刻な経営難に陥り、2007年10月に会社更生手続きの適用を申請した。同社は1920年の創業で、オペル「ティグラ・ツイントップ」を開発した実績を持つほか、ルーフやトランクルームなども生産していた。今年3月に開催されたジュネーブモーターショーには3人乗りの電気自動車「MIA」を出展している。
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